【記事】ロケーション撮影時の天気

出張カメラマンにロケーション撮影を依頼する方が増えています。屋外でスタジオとは違った自然な雰囲気の写真を撮影してもらえるのが人気の理由の一つでしょう。どこでどんなカメラマンに撮影してもらうかを皆さん悩むと思いますが、撮影の日が近づくにつれてもう一つ大きな悩みが出てきます。

天気は大丈夫かな・・・

天気は2週間くらい前から予想が出るところもありますがまだまだ不確定で、1週間前の週間天気予報も外れることが多々あります。
前日の天気予報になるとほぼ確定のような気がしますが、それでも撮影する場所のピンポイントの天気は当日そこへ行ってみないと分からないかもしれません。また時間と共に天気は変わりますので撮影が始まってしばらくは雨が降っていなくても油断できない空模様かもしれません。とはいえ前日当日の天気予報は降水確率さえ低ければ余程のことがない限り安心できると思います。

晴れが一番いい?

写真はやはり雲一つなく青空が広がったお天気のいい日に撮るのが最適だという方が多いと思います。晴れ(快晴)の日には撮影に限らず明るく爽やかなお天気のメリットがたくさんあり挙げればキリがないので今回は割愛してデメリットをご紹介します。

まぶしくて顰めっ面になる

写真に撮られる時に眩しいと目を細めてしまいます。大人ならなんとか我慢する人もいると思いますが小さな子供は目を閉じてしまうこともあります。実は太陽を見ていなくても周りの地面や壁などの反射によっても眩しい時があります。被写体の向きを考えながら眩しくならないように撮影しなければなりませんが、七五三撮影などで神社の拝殿が南向きの場合は向きを変えずに撮らなければならない時もあります。

顔に影が落ちる

日差しが強いと目のくぼみや鼻の下、光が当たっていない方の頬っぺたなど顔に大きな影ができることがあります。顰めっ面と同じくできるだけ避けたい写真です。

逆光がキツい

眩しくないようにする以外のメリットも多々ある逆光での撮影ですが、日差しが強すぎると写真の画質が低下したり人物の奥にある背景が明るくなりすぎたりとカメラマンにとっては神経を使うことが多くなります。あれこれ考えている間に被写体の表情や仕草を撮り逃すなんてことがプロでも起こり得るかもしれません。

反射で色がかぶる

神社など赤い建物などの場合光が反射して顔が赤くなったりすることがあります。もちろんカメラマンはそういったことも計算して撮影するのでしょうが、不可効力の時もあります。撮影後にレタッチを行う際にそのような写真が多いと納期が伸びたり、不自然な顔色になってしまっていたりということもあります。

いずれもカメラマンの技術で軽減されるものばかりですが多少は撮影時間や納品される画像に影響するかもしれません。

曇りは良くない?

せっかくの撮影なのに空に雲が広がって薄暗い日は残念・・・できれば日程を変えたいという方もいるかもしれません。晴れた日がメリットばかりではないのと同様に、逆に曇りの日にもメリットデメリットが多くあります。

眩しくない

どの方向を向いても眩しくないので顰めっ面になりません。

光が柔らかい

雲はスタジオのライトにある大きな白いボックスと同じ役割をもっと大規模に自然現象として行なってくれます。これによって顔にキツい影が出にくくなったり、背景と被写体が馴染んだ写真になるなどの効果が得られます。

被写体の肌が綺麗に写る

被写体のある撮影の場合はカメラマンは肌や衣装の色味が綺麗に写ることを意識します。晴れた日に比べ周囲からの反射が少ないので不自然な肌色になりにくくなります。


被写体を最優先する場合は曇りでも問題ありませんが、もし青空が広がった写真が希望の場合は撮影のみで再現するのは不可能なので画像加工などが必要になってしまいます。最近では加工技術も大幅に向上していますがやはり作業時間は余分にかかるので割増料金や追加料金が必要になるかもしれません。また子供の撮影の場合は曇りよりも晴れの方がテンションが上がる場合もあるかもしれません。

じゃあ雨でも大丈夫?

曇りの日の撮影にメリットが多いのであれば、雨の日も大丈夫なのかというと少々事情が変わります。雨の日は傘を刺して撮影するか、雨に濡れながら撮影するか、雨の降り込まない軒下や大きな木の下など撮影場所を限定して撮影する必要が出てきます。

雨は写る

無理やり雨の中撮影した場合は降っている雨が写ります。カメラのレンズと顔の間に降っている雨も写りますので顔の前が白くなったりすることもあります。

着物など濡らしたくない衣装はNG

七五三などではお子さんやお母さんなど着物を着て撮影することも多いと思いますが、撮影のためだからといって濡らすのはNGです。最近は少なくなりましたが絹でできた着物の場合は一度濡らすとダメになってしまいます。また着物の場合はレンタルであることが多いと思いますので、やはり借りたものを撮影のために故意に汚すのは良くありません。

やはり雨天の場合は上記以外にも気温が下がって子供のテンションが下がったり、移動で足元が濡れてしまうなどロケーション撮影においてはデメリットが目立ちます。もし雨の場合、都合に余裕があれば撮影日の変更をするのが得策です。


大きな軒先がある場合は綺麗な写真になることも

神社など大きな軒先があってそこで撮影ができる場合は曇りの日同様とても綺麗な写真になることもあります。事前に雨でも濡れずに撮れる場所を選ぶと日程を変更せずに綺麗な写真を残すことができますので、撮影場所選びのポイントになるでしょう。

他にも様々な環境が考えられます

晴れ・曇り・雨以外にも雪の場合もあります。また風が強い日や気温が高い日低い日など状況は細かく分類されるでしょうし、朝早い時は東からの強い日差し、夕方は西陽、さらに遅くなると暗くなるなど時間によってもロケーション撮影の環境は変わります。

カメラマンは様々な天気を想定しつつも撮影ができない環境以外では可能な限り最善の撮影をしてくれます。また最近のカメラは高性能なので多少暗くても問題なく撮影ができます。天気が心配な時は自身で判断するだけでなくカメラマンの意見にも耳を傾けましょう。
大切なのはカメラマンにも天気や環境によって得手不得手があるのを理解して、天気が悪い場合などカメラマンが日程変更を打診した場合はもし自分たちの都合が付くようなら変更も検討することでしょう。

当日の天気による日程変更も可能

岐阜エリアや西濃エリアで出張撮影をしているココロクラフトは、悪天候の場合の変更は無料で何度でも承ります。またこれまでの経験から雨が降っても撮影が可能なロケ場所のご案内もしております。岐阜や大垣近郊で出張ロケーション撮影をご検討の方はぜひお気軽にご連絡下さい。

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